開催レポート

2015年10月28日、29日、30日に開催した「eラーニングアワード 2015 フォーラム」は、3日間で延べ約10,000名を超える皆さまにご来場いただき、大盛況のうちに終了しました。
誠にありがとうございました。


学校や企業、あらゆる学習サービス、官庁や自治体などにおいてeラーニングや教育ICTの活用が珍しいものではなくなった今、eラーニングとそれを取り巻くテクノロジーの最新動向や具体的活用手法に対する関心の高まりをひしひしと感じとることができた、そんな3日間でした。本フォーラムの様子を一部ご紹介します。

結果報告書

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ハイライトレポート

3日間にわたり、eラーニングを軸にした学校教育や人材育成の“いま”と“未来”を議論・紹介する全65講演が行われ、教育分野におけるICT活用や学習履歴・ラーニングアナリティクス、アクティブラーニング、反転授業、MOOC、ゲーミフィケーション、タブレット学習などの各種テーマに関する提言が行われました。

また、大手企業のグローバル人材育成や医療機関の専門職教育におけるeラーニングの具体的活用事例も紹介されました。 さらにeラーニングの普及に伴い爆発的に需要が増大している動画教材の効率的・効果的な作成方法を取り上げた講演も人気を集めました。

基調講演としては4名の方にご登壇いただきました。それぞれの教育機関における取り組みや今後の展望をお話しいただき、会場いっぱいに集まった参加者がタブレットでスライドを撮影したりメモを取ったりする様子が見られました。

東京理科大学 理事 半谷精一郎氏

基調講演「教育力と研究力を高めるICT利用」
東京理科大学 理事 半谷精一郎氏

グロービス経営大学院 学長 堀義人氏

基調講演「オンラインにより教育がどう変わるか」
グロービス経営大学院 学長 堀義人氏

東日本国際大学学長、早稲田大学名誉教授 吉村作治氏

基調講演「ICT利用における大学教育変革の可能性」
東日本国際大学学長、早稲田大学名誉教授 吉村作治氏

ベネッセホールディングス ベネッセ教育総合研究所理事長 新井健一氏

基調講演「ICTで学びの世界が変わる」
ベネッセホールディングス
ベネッセ教育総合研究所理事長 新井健一氏

特別イベント「教育ビッグデータ・ラーニングアナリティクス」を開催

会期2日目には、特別イベント『教育ビッグデータ ラーニングアナリティクストラック』として、教育ビッグデータ・ラーニングアナリティクス分野にて先進的な研究をされている上智大学教授 田村恭久氏をはじめとする専門家による講演、パネル討論を実施いたしました。

企業・学校を問わずIT化が進み、膨大な学習記録を情報端末から集めることが可能となった今、こうした「教育ビッグデータ」の活用への関心度は非常に高く、多くの方に足をお運びいただきました。

さらに、LMSや電子教科書デバイスから得られた膨大な学習記録データの解析スキルを応募者が競う『ハッカソン』も実施、ユニークな解析や仮説検証を行ったチームの表彰を行いました。

上智大学 理工学部 情報理工学科 教授 田村恭久氏

『教育ビッグデータ
ラーニングアナリティクストラック』の様子

『教育ビッグデータ ラーニングアナリティクストラック』の様子

『教育ビッグデータ
ラーニングアナリティクストラック』の様子

そのほかにも「教育ビッグデータ」「学習履歴」「ラーニングアナリティクス」をテーマにした講演を多数開催いたしましたが、いずれも盛況のうちに終了しました。同分野はまだまだ研究段階である部分が多いとされますが、すでに様々な機関にて先行的に活用・実践が行われており、今後の動向が注目されます。

eラーニングから新しい『教育×ICT』へ。特別イベント「EdTechトラック」を開催

Education×Technolog(教育×テクノロジー)の大きな波は、今や日本全体に波及し大きなイノベーションを生み出しつつあります。この大きな流れに注目した今年のフォーラムでは、会期3日目に特別イベント『eラーニングから新しい『教育×ICT』へ~EdTechで変わる教育の今とこれから~』を開催、EdTech分野の第一人者である、デジタルハリウッド大学大学院の佐藤昌宏教授を中心に多彩なEdTechプレイヤーをお招きし、新しい教育の在り方について約4時間にわたり徹底討論致しました。

デジタルハリウッド大学大学院 教授 佐藤 昌宏氏

デジタルハリウッド大学大学院 教授
佐藤 昌宏氏

『EdTechトラック』の様子

『EdTechトラック』の様子

『第12回 日本e-Learning大賞』受賞者発表!最優秀賞は“未来の黒板”

eラーニングに関する革新的な技術、コンテンツ、導入事例を顕彰する『日本e-Learning大賞』。
12回目を迎えた今年度も多数のご応募いただきました。厳選なる審査の結果日本e-Learning大賞、経済産業大臣賞、文部科学大臣賞、総務大臣賞、厚生労働大臣賞をはじめ、各部門者が決定、授賞式および受賞者プレゼンテーションが行われました。

最優秀賞である『日本e-Learning大賞』を見事受賞したのは、株式会社サカワの『ハイブリッド黒板アプリ「kocri(コクリ)」』。「kocri」を使えば、黒板に写真や動画、グラフ、図表を簡単に映し出すことができ、そこに直接チョークで書き込んだり、スマホのカメラから生徒のノートを黒板に映し出したりすることが可能となります。従来の授業を変えるツールとして、黒板と身近なICT機器であるスマホを組み合わせて“未来の黒板”を作り上げた点が高く評価されました。

授賞式の様子
Kocriの概要がわかる画像

そのほかにも受賞された事例やシステムは、いずれもeラーニングの特性を見事に活かして課題解決やサービスの発展を達成された秀逸なものばかりであり、eラーニングの新たな可能性を示してくれました。
受賞者一覧はこちらからご覧いただけます。http://www.elearningawards.jp/e-learning.html

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